Sei KIsaragiオフィシャルブログ


来談者中心療法について

2013.09.11 Wednesday[カウンセリング-

ロジャーズが創始者ですが、カウンセリングにおいて、クライエントのパーソナリティが変化するための条件を6つ挙げている。

1、心理的な関係の成立。
2、来談者は自己不一致の状態であり、傷付きやすいのか、不安である。
3、セラピストは自己一致している。(純粋)
4、セラピストは、来談者に対して無条件肯定的関心を持つ。(受容)
5、セラピストは、来談者への共感的理解を経験している。
6、セラピストは受容と共感が来談者に伝達されている。

3、4、5.はセラピストの3条件。


如月の解釈。
覚えているだけで、実際のケースに当てはまらないことも多く、実践に欠けている。否、何もなっていないのは、如何に?始めから資質を無視しているからである。理論ばかではどうもならない。よく見かけるセラピストは。

特に3は言葉と意味だけ理解していて、いざとなると有効に働かないのはとても悲し
いことです。


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カウンセラーとしての職業

2013.08.26 Monday[カウンセリングcomments (0)

世界的有名な心理学者や精神科医はほとんどが欧米から由来しており、物理学者や最近ではIPS細胞での研究で大きな成果を上げた山中教授などおられますが、この心理学での活躍やカウンセラーとしての功績は日本では世界的に見て悲しいかなレベルは低い。

なぜそうなるのか、例えば外科は見た患部が損傷していると誰にでもその傷などが見え、その治療にあたるが、見えない患部は誰もが分かりにくい。最近では認知行動療法を取り入れて治療をしたり、その人に適した治療や方法がとられているが、元々内面的に分析し、それが汎用的に通ずるかと言えば、そうでもない。(自分はどれにも属さない!)と反論する人が必ず出て来る。しかし、内面からアプローチし研究することが必要で、共通意識や器質的なもの異なるので、その人がどこに向かうのかまた社会においてもどう対処すれば良いのかの判断基準にもなり得る。

文化の違い、敢えては究極DNAの違いも多々あることは否定できない。日本では、悪くいえば、根拠のないところを弄繰り回して、最後には利権みたいなものが存在し、混乱させる。ロジャースも日本風に変えられ、???と疑問視することも目にする。ロジャースはこんなことを考えているとは思わない、日本風心理学?

そして自称カウンセラーの存在。(私もカウンセラーの勉強したよ!)って。で?
どこをどうしてカウンセラー?現在、日本で有効とされる8個程あるカウンセラーの資格?場合によってはどこにも属さない。勝手に作った民間団体の資格?いくらでもできるんだなって考えざるを得ない。カウンセラーという言葉を簡単に口にしないでほしい限りであって人の人生をややもすれば左右するこの職業で、混乱と困惑を招くだけである。

なぜ欧米がこの職業が定着し、この分野が発達したのか、感覚的な分野でもありその人に合わせた波長みたいなものを捉えて感覚的に鋭いと考えます。音楽やアート、また言葉の意味や発音、ニュアンスという部分で日本人とはその捉え方は違う。よく洋画でも字幕で(アレッ?そんな意味か。)とか、また英訳する人でも異なる。カウンセリングは欧米化しないとまず出口が見つからない。言わないでもわかるだろう、であるとかいつか気づくだろうみたいなスタイルは時間の無駄で、逃げているか保身としか思えない。

一番何が違うのか、当然知識も大いに必要ですが、その人を本気で救う、助けるという愛が絶対条件で、それが悲しいかな国内では極めて少ないのが現状である。


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強迫性障害

2013.08.16 Friday[カウンセリングcomments (0)

とは京都第二赤十字病院、精神科、医師
国際医療福祉大学、医療福祉大学、上島教授監修。

どのような病気?
やめたい、意味がないとわかっていながら(自我違和感)
ある考えがいつまでも頭から離れない、ある行動を繰り返さない、
といったことがある。
強迫性障害の症状には(強迫観念)と(強迫行)があります。両方の症状が共存することが多いですが、強迫観念だけの場合もあります。
強迫観念とは、ある特定の考えやイメージが強迫的に、何度も繰り返して頭に浮かんでくることを指します。

強迫行為とは、強迫観念を打ち消すための行為で、自分の意思に反してやってくる場合が多く、強迫儀式とも呼ばれます。
例、強迫観念(手を洗ったのにまだ汚れている気がする)→-強迫行為(何度も繰り返し手を洗い続ける。)
強迫観念(本棚には45冊の本があるはずだが、そろっているか心配だ。)→強迫行為(本の数を何度も数え直して45冊あることを確認する)
また、トイレに行った後や汚いものに触れた後、必要以上に何回も手を洗ったり、衣服を洗濯したりする。
外出時にドアの鍵を閉め忘れてないか、ガスの元栓をしっかり締めたか、何度も確認してしまう。

4や9の数字、特定の数字に関連して不吉な考えが浮かび、不安に襲われる。
尖った物で自分や他人を傷つけてしまいそうで、ナイフやハサミ、コップなどの割れやすい物に近づかない。
これらは誰にでも起きることがありますが、そのために日常生活や社会生活に支障が出てくるようなら、それは強迫性障害という心の病気かもしれません。

強迫性障害の診断には、次の5つの質問が用いられることがあります。

1、手が痛くなるくらい、何度も手洗いを繰り返しますか?
2、鍵をかけたか、ガスの栓を締めたか、何度も同じことを確認しますか?
3、ばかげていると分かっていても、頭の中に繰り返し起こってきて振り払うことので きない考えがありますか?
4、一つ一つのことをやり終えるのに長い時間がかかりますか?
5、順序正しいことを左右対称であることにとらわれますか?

強迫性障害の発症原因はまだよくわかっていませんが、脳の中の神経間で情報伝達がうまくいかないことが原因の一つになっているようです。脳には私たちが生活をスムーズに行うための多くの情報が組み込まれていますが、その伝達が正しく行われなくなって、例えば(手が汚れているかもしれない)という不安な気持ちの情報伝達が過剰になり、強迫性障害の症状が現れるのではないかと考えられます。このような不安な気持ちの情報伝達には(セロトニン)という物質が関係していると考えられています。

強迫性障害の患者さんの脳内では、健康な人に比べてセロトニンの働きが足りなくなっています。

治療法。
強迫性障害の治療の基本として、薬物療法と行動療法があります。治療法の選択にあたっては、年齢や身体合併症の有無、症状の重さなど、様々な要因に応じて決められます。
また、強迫性障害はいったん治った後も、再発の可能性のある病気です。回復してからも長期にわたって治療を続け、再発を予防する必要があります。
薬物療法には脳内のセロトニンの働きを高める薬が使われます。これには、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)があり、日本では、強迫性障害の治療薬として承認されています。

効果としてSSRIは抗鬱薬としても使われている薬で、脳内のセロトニンの働きが高まります。これによって強迫観念、強迫行為の両方を改善します。
行動療法には様々な方法がありますが、その中でも(曝露反応妨害法)が強迫性障害に効果があると言われています。

曝露反応妨害法とは、患者さんを意図的に強い不安や恐怖に曝露して(曝露・直面)、それを解消するための強迫行為や儀式行為を行わせない(反応妨害・反応防止)状態にすることで、強迫観念と強迫行為を繰り返さないようにしていくことを意図した治療法です。
強迫行為なしで、不安感、恐怖感を長時間放置することによってこれらの感情に慣れていき、徐々に苦しみが減少していきます。

ご家族にできることは、早期発見。強迫性障害は、早期発見がとても大切です。患者さん自身が苦しんでいたり、ご家族のみなさんから見ても日常生活に支障をきたしている様子があれば、なるべく早く病院、医院に連れていってあげて下さい。

患者さんの環境。患者さんを取り巻く環境を整えてあげることも重要です。家族では安定した気分で、ゆったりとした雰囲気を保てるようにしてあげて下さい。
強迫症状の理解。自力では症状を止めてられないということを理解してあげることで、患者さんは安心して家族に相談することができるようになります。

強迫症状への対応。患者さんからは強迫行為を手伝うように求められる場合は、先生にも相談のうえ慎重に対応しましょう。強迫症状を止めるように注意することは逆効果になることもあります。あくまで、患者さんの症状を家族が心配していることを伝え、休養を十分にとるように勧めたり、病院、医院を受診するように勧めて下さい。

薬物治療に対する知識。強迫性障害のお薬は、脳の機能を調整するためのものです。また、強迫性障害のお薬は即効性のあるものではありません。効果が十分に現れるには数週間かかりますので、すぐにお薬を止めてしまったり、病院、医院を変えてしまったりすることのないようにして下さい。

強迫性障害は、きちんと治療すれば、治る病気です。
もし、自分や周囲の人が強迫性障害かもしれないと感じたら、まず、メンタルクリニック、病院の精神科や心療内科で受診してみましょう。



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